- 2021-4-7
- 融資サポート
- オンラインレンディング
今の私は、利率12.3%で120万円までなら貸してもらえそうです。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
金融機関からお金を借りる際、重要なのが時間。「すぐ借りたい」と思っていても、申込みから少なくとも1週間は必要です。たとえば2020年3~6月にかけての【第1次コロナ融資申請ラッシュ】の時、申込みから実行まで3~4ヶ月かかった事例が多くあり、厳しい資金繰りに陥った事業者がどれだけあったことか。
新型コロナ融資はさまざまな面で特殊としても、事業を営んでいたら「急に資金が必要になる」こともあるでしょう。以前のブログで、申し込んですぐ借りられる「銀行融資以外」の資金調達方法をお伝えしたことがあります。
●データレンディング(オンラインレンディング)とは – 銀行融資に頼らない資金調達手法(1)
その中で紹介した「スコアレンディング」に、このたび登録してみました。
※入力した情報等は後から編集もできるようです
中小企業の経営者はもちろんですが、個人事業主を含めて事業者へのコンサルティングを行う士業・コンサルタントの参考になればうれしいです。
スコアレンディングとは
AIがその事業者の将来的なリスクや返済の可能性を判断し、点数化を行って融資額や融資条件(金利・返済期間)を自動的に決定するというサービスです。
以前から銀行を中心に「スコアリングモデル」による融資商品は存在していましたが、これはその精度を高めたものといえるでしょう。
以前のスコアリングモデルは財務内容を入力し、それを点数化して、融資額や融資条件を決めるものでした。が、決算書を改ざんされてしまうと、貸すべきでない融資先に貸すことにも繋がる問題点があります。実際に大手都市銀行では、この決算書の改ざんによる不正融資の例が多々ありました。
一方、スコアレンディングでは決算書だけでなく、その他の要素を勘案します。以下は「その他の要素」の例です。会社によって使うデータに違いはありますが、膨大なデータを分析して緻密に個人や法人の信用力を数値化しています。
●住宅の有無や投資歴などの資産に関する情報
●SNSでの発言・行動や友人とのつながり
●ECサイトでの商品の購買状況
必要なデータを入力すれば、すぐさま「あなたのスコアは○○○点なので、年利○%・○○○万円まで借りられる可能性があります」と提案してくれます。
J.Scoreに登録してみた
スコアレンディングで名高いサービスのひとつ「J.Score」で、自分ならどんな結果が出るか登録してみました。J.Scoreのホームページに行き、トップページから「新規アカウント登録」を行います。
メールアドレスとパスワードを登録すると、登録したメールアドレスに6桁の認証コードが送られてくるので、画面の認証コード入力欄にそれを入力します。認証が完了すると、ログイン画面からメールアドレスとパスワードを入力すれば利用開始です。
最初に「ニックネーム」を聞かれます。
その後、「生まれた年と月」「性別」「最終学歴」「現在の勤務形態」「仕事の業種」「職種」「勤務する企業規模」「現在の勤め先の入社年月」「昨年の年収」「結婚の有無」「子供の人数」「土居している家族の人数」「郵便番号(前3桁)」「住居タイプ」「居住年数」「住宅ローン」「教育ローン」「自動車ローン」以外の無担保の借入の有無」を聞かれたので、すべてを入力してみると私のスコアは「722」でした。 ※ちなみに1,000点満点だそうです
その時点での私の極度額(借入可能額)は110万円、利率は12.5%でした。
スコアアップを試してみた
その時点での情報の入力状況は4%。えっ、4%って! すっくっなー! J.Score側としては「まだ4%しか個人情報を得られていない」、「より詳しい個人情報を提供してくれたら、より好条件での融資を提案できるかも?」ということなのでしょう。
たしかに追加の情報を入力することにより、極度額を増やせるとのこと。今後のさまざま考えた結果、私はスコアアップにトライしました。
「スコアアップ」というバナーをクリックすると、「生活」「情報連携」「性格」「ウォレット」「ファイナンス」「プロフィール」の項目があり、それぞれの項目の内容を入力することでスコアアップが図れます。ちなみに「生活」では、以下の質問がなされました。
「自動車・バイクについて教えてください」(7問)
「インターネットについて教えてください」(6問)
「普段の生活について教えてください」(19問)
「人生経験について教えてください」(4問)
性格判断もしてくれる
「性格」では、こんなことを尋ねられました。
「あなたの性格を診断します」(20問)
面白かったのは「あなたの性格を診断します」でした。
「あなたの性格を診断します」では、質問に対して「はい」「いいえ」「どちらでもない」で回答します。昔、学校でやった性格テストを思い出しました。以下は質問内容の一部です。
●断りなく他人に自分の物を勝手に使われると腹が立つ
●人に貸したお金は額の大小関係なく、気になる
●お店の人にオーダーを間違えられると、しばらく気になる
●人の心配事にすぐ同情してしまう
20問全部質問に答えると、「あなたの基本性格」「仕事上の性格」として性格判断までしてもらえます。
※もちろん私の「基本性格」も出ましたが、気恥ずかしくて公開できません…。というのも、たいへんポジティブなものだったからです。もしかして他のどんな結果が出ようとポジティブな記述になるかもしれませんので、私の個人的な結果はお話ししない方がいいと判断しました
情報を入力してどれだけスコアアップしたのか?
スコアアップのために追加情報を入力したのは約30分。「情報連携」以外をすべて入力した結果、私のスコアは「727」と5ポイントアップしました。
極度額も10万円アップの120万円、利率は0.2%ダウンの12.3%に。J.Scoreの評価だと、今の私は120万円を12.3%で貸してくれる可能性があるとのことです。
これを多いと見るか少ないと見るかは、人によって評価が分かれるでしょう。少なくとも私は、こんな高金利なら絶対借りません。カードローンの上限金利は、100万円以上なら年利15%です(金額によります)。私の場合はJ.Scoreで12.3%と上限より低めに出ましたが、この金利で借りて収益が出せるようなビジネスを行っているなら、そもそも資金繰りに困ることはないと思います。
ただ、「急ぎで必要×短期で返せる見通しが立っている」なら、便利なシステムかもしれません。事業者はもちろん、事業者にアドバイスする士業・コンサルタントも、「いざというときの資金調達方法」のひとつとして、知っておいてもよいかと思います。
資金調達の手法は、融資だけではありません。
今回紹介した「スコアレンディング」はそのひとつですが、これ以外にも「トランザクションレンディング」「バランスシートレンディング」「ファクタリング」「契約者貸付」「少人数私募債」「クラウドファンディング」「補助金」「助成金」など、多くの資金調達方法があります。
すべてを熟知しておく必要はありませんが、それぞれの利用方法を知っていると「いざというとき」にあわててパニックになったり、他の方法があるのに資金調達をあきらめたりせずに済むでしょう。
そんな、融資を含めた多岐に渡る資金調達手法についての情報を入手できるセミナーです。
●「融資に強いFP・士業になる方法」セミナー
※オンライン・東京・大阪ともに複数日程あり
【オンライン】
4月22日(木)、29日(木)、5月5日(水)、12日(水)、18日(火)
【東京】
4月5日(月)、15日(木)、19日(月)、5月7日(金)、10日(月)
【大阪】
4月10日(土)、23日(金)、5月6日(木)、13日(木)、21日(金)