- 2021-11-24
- 融資サポート
- ひとこと, 創業融資, 融資コンサルタント協会, 金融機関とのつきあい方
創業時こそ、民間金融機関とのつきあいを始める好機です。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会では、会員からのメールや電話、ご来訪などによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。
先日ある税理士の会員から、民間金融機関の創業融資について質問をいただきました。
民間金融機関の創業融資も追加で受けられるか
そこで、ひとつ確認したいことがありまして
どうされましたか?
すでに3ケ月ほど経った事業者なんですが
民間金融機関から創業融資を追加で受けられるでしょうか
創業した日から5年未満なら
創業融資として
民間金融機関から追加融資を受けることが可能です
訪問理由は正直に話して大丈夫
どのように話を切り出せばよいでしょうか
「公庫で借りたばかりなんですが
民間金融機関とのパイプを作りたいので
少額ですがお申込みにきました」
…と言っていただければ大丈夫です
「民間金融機関とのパイプを作りたいから」
と正直に言っていいとは
民間金融機関だって
多くの事業者とよい関係を持って
「貸したい」のが本音ですから
公庫の創業融資を受けてから
まだ3か月ほどなら
よろこんで適切に対応してくれるはずです
すぐに行動するようアドバイスしてください
創業すぐなら、公庫の創業融資で借りたばかりですからキャッシュに余裕があるでしょう。しかし思ったほどの売上・利益が上がらないと、1年も経たないうちに資金繰りに苦しむ事例は少なくありません。
いわゆる、「資金繰りの沼」です。
ひとつの金融機関としかつきあっていないと、この「資金繰りの沼」を抜け出すことが難しくなります。困ったときだけ急に融資の相談をされるのを、金融機関は快く思いません。
そもそも追加融資が必要だということは、売上・利益が想定以下だということ。資金繰りの沼にはまった事業者に、すすんで追加融資したい金融機関はありません。
…となると創業融資で借りた公庫以外に、日ごろから民間金融機関ともおつきあいをしておきたいものです。
とくに創業時は、新規で取引を始めるのにぴったり。「今後おつきあいをしたいから」と正直に話して訪問しましょう。
取引が始まったら、資金に余裕のある創業初期から定期的に金融機関への業況報告を行い、いざというときに融資の相談を受けてもらいやすい関係を作っておくことが大切です。
上記のとおり、創業日から5年以内なら、(通常の事業融資ではなく)創業融資という別枠で借入が可能。普段から財務状況を知らせているので、融資相談もしやすくなっているはずです。
「そうはいっても、ひとりで金融機関を訪れるのは敷居が高い」と考える創業者も、もちろん多くいるでしょう。そんなときこそ士業・コンサルタントが金融機関へ同行し、創業者が安心して融資の相談ができるようお手伝いをしたいものです。
そんな、金融機関とのつきあい方がわかるセミナーです。