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質問「従業員である親族の過去は、融資審査に影響しますか?」

「事業の実権を誰が握っているのか」がポイントです。

こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。

ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会では、会員からのメールや電話、ご来訪・オンラインなどによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。

先日ある行政書士の会員から、親族の過去が融資審査に与える影響について質問をいただきました。

※一般社団法人融資コンサルタント協会サイトはこちら

 

親族の過去の実績は審査に響くのか

行政書士
個人事業主のお客様です

現在25歳の大学院生
融資実績を作るために
200万円の借り入れを希望なのですが

いくつか質問がございます

ヒガシカワ
お伺いします
行政書士
与件は以下の通りです

●従業員に父親がいる
●元は父親が、前身となる法人の代表者だったが10年前に破産
●その後、個人事業主として再起を計るも
昔の取引先に合わせる顔がないため、成人した息子を代表とする
●現在は父親の助けは借りず(手伝い程度)
息子さんの実力で事業は成り立っている

ヒガシカワ
なるほど

少し特殊なケースですね

行政書士
はい

そこで質問なのですが
現在は従業員であるお父様の過去
融資審査に影響するでしょうか

ヒガシカワ
高確率で父親の実績は響くでしょうね

というのも
過去の経緯から
「事業の実権は父親が握っている」
と金融機関が認識する可能性があるからです

行政書士
そうですよね

なにかよい手立てはないでしょうか


 

誤魔化すべき?打ち明けるべき?

ヒガシカワ
ここは下手に誤魔化さず

面談時に息子さんの口から
これまでの経緯を含めたすべてを
正直にお伝えすることを
おすすめします

行政書士
正直にですか…

しかしそうすると
審査に不利になるのでは?

ヒガシカワ
事業の実権を
本当に父親が握っているのであれば
印象はよくないでしょうが

実際には
もう息子さんの実力だけ
事業は成り立っているんですよね?

行政書士
そのとおりです
ヒガシカワ
であれば

臆することなく
正直にお話ししたほうが
金融機関も話を聞いてくれる
可能性はあります

下手に誤魔化し
後から色々と発覚するほうが
印象はよくありませんから

行政書士
承知いたしました

もうひとつお伺いしたいのですが


 

今後に備えた対応策

行政書士
今後、こういった過去の実績が影響することも
あると思うのですが

今のうちに
なにか備えておけること
はないでしょうか


 
ヒガシカワ
いっそ

今の事業をたたんで
新たに法人として開業する

という手もあります

行政書士
なるほど!

その場合
お父様は新設法人と無関係にしたほうが
いいですよね

ヒガシカワ
はい

今後の審査に
影響がでるかもしれないので

行政書士
かしこまりました

再度お客様とご相談いたします


 


専門家として多くの事業者をサポートしていくと、なかには複雑な事情をお持ちの方もいるでしょう。

金融機関もそういったお客様と関わることは少なくありません。だからこそ、会社の薄暗い過去を誤魔化そうとするのではなく、正直に伝えることで、話を聞いてもらえる可能性もあるのです。

もし前向きに話を聞いていただけなくとも、改善すべき課題が明確になるので、その課題解決に向けたサポートをすることも可能です。

金融機関と事業者の間をとりもつためにも、まずは専門家と事業者の関係構築も重要となります。事業者に信頼される関係を築くことができれば、その後のサポートにおいても様々な提案や対応ができるでしょう。

そんな、事業者や金融機関との関係構築についてのヒントが手に入るセミナーです。

※融資に関する質問などにもその場でお答えします

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