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リスケ実行の「前」から導線を引いておくことで、交渉をスムーズにすることができます。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのヒガシカワです。
ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会では、会員からのメールや電話、ご来訪などによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。
先日ある税理士の会員から、リスケを打診するうえでの注意点について質問をいただきました。
6,000万円の借入がある飲食店の
リスケについて質問です
●日本政策金融公庫:4,000万
●信用金庫(信用保証協会の保証付き):2,000万
ここ数か月、売上が大幅に減少し
資金繰りに困っているため
まず公庫でリスケをすることにしました
信用金庫でも同様に
リスケを検討しているのですが
取り急ぎリスケの話を公庫の担当者にするにあたって
注意点を教えてください
リスケを依頼する際のスケジュールとして
以下の段取りが理想的です
また、リスケは全行一致で
横並びで行うものなので
今回のように
2つの金融機関から借り入れがある場合は
その2行に対し「同日中に」
リスケの依頼をするものなのです
では
今のところ公庫とだけ
リスケの話が進みつつあるこのお客さんの場合
次に何をすればよいでしょうか?
「経営改善計画書」の作成が
公庫とのリスケ交渉の際に必要です
それを作成したうえで
公庫とのリスケ交渉に臨みましょう
また、公庫と話がまとまって
次に信金に話を持って行くときは
「すでに公庫から内諾をいただいていて…」
と伝えるとスムーズですよ
なお「理想的な段取り」について
今後のためにお伺いしたいのですが…
「融資の打診」をする意図は
なんでしょうか?
スムーズにするためです
この過程を踏めば
リスケをする「筋」がとおるので
金融機関が話を聞いてくれやすくなります
たしかに金融機関としては
いきなりリスケ交渉を持ち込まれるより
話を聞く体制が整いそうですね
ともあれ
まずは目前のクライアントのため
「経営改善計画書」の作成ですね
企業がリスケせざるを得ない状況となっても、金融機関の担当者が前向きに応じてくれるとは限りません。
なぜなら担当者がリスケの稟議書を上げる際、「なぜこのような状況になっているのか」上席に尋ねられるからです。もしかして「リスケに至るまで放置していた担当者の責任」に言及されることもあるでしょう。説明を求められる以上、担当者がリスケ交渉に対して前向きに応じにくいのは無理もありません。
もちろん、すべての担当者が同じスタンスだとはいえないでしょう。しかし交渉を少しでもスムーズに進めるために、事業者を支援する士業・コンサルタントがイニシアティブを取って、事前に導線を引いておくことはとても重要です。
新型コロナ融資の返済が本格的に始まり、これからリスケ案件は増えていきます。そんななか一つひとつのリスケ案件を滞りなく進められれば、事業者が助かるのはもちろんのこと、専門家としてもより多くの事業者をサポートすることができます。
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※融資に関する質問などにもその場でお答えします
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