- 2024-7-10
- 金融機関との関係づくり
- 創業融資, 融資コンサルタント協会, 金融機関とのつきあい方, 金融機関の内側
当たり前のように聞く言葉ほど、定義を明確に説明できないことありますよね。
こんにちは。株式会社ネクストフェイズのキドです。ご存じの方はお久しぶりです!が、多くの方が初めましてだと思います。
簡単な自己紹介をすると、ネクストフェイズで企画立案や運営を担当させていただいております。こうしてブログでご挨拶させていただくのも約1年ぶりです!
今後ちょこちょことブログで登場するかと思いますので、どうか温かい目でお付き合いいただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします!
ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会では、会員からのメールや電話、ご来訪などによる個別相談にのったり、活動報告をいただいたりしています。
先日セミナーに参加されたある税理士から、「自己資金の定義」について質問をいただきました。
※なおネクストフェイズは、事業者への個別アドバイスを行っていません。ご相談のある事業者は、ネクストフェイズが運営する一般社団法人融資コンサルタント協会の会員を検索して気軽に連絡を取ってください。融資の専門研修を受けた融資コンサルタントが、全国に1,000名以上います
明確な定義を知らない人は少なくない
とある創業者さんのサポートをしています
先日、地元の信用金庫に創業融資の相談にいったら「融資額の3割程度の自己資金が理想なのですが」と言われました
創業融資の基本的な目安ですね
そうなんですね!
3割が理想だということも知らなかったのですが、そもそも「自己資金」ってどっからどこまでの資金を指すのでしょうか?
初歩的な質問かもしれないのですが、今までなんとなく知っているつもりのままだったので、ちゃんとした定義を知りたいのです
初歩的だなんてとんでもないです
実は専門家でも、ちゃんとした定義を知らない人は少なくないですよ
そうなんですか!?意外です…
よく聞く言葉なのでみなさんちゃんと知っているのだと思っていました
よく聞く言葉ほど定義を曖昧なまま放置しがちなものです
なので、むしろよくぞ聞いてくれました!
自己資金の定義
金融機関でいうところの自己資金とは、基本的には自身の口座に「6か月以上蓄えられている資金」のことを指します
つまりご自身で、長期間コツコツ貯めたものです
なるほど。では、6か月未満は自己資金としてみなされないんですか?
基本的にはそうですね
また、6か月以内に急に大きな入金があった場合、審査を有利にするための「見せ金」と、金融機関に判断される可能性があります
見せ金…となると逆に審査に悪影響?
見せ金とみなされたら審査に悪影響?
本当に見せ金なら悪影響ですね
やっぱりそうですよね…
ただ、疑問の残る資金については担当者から尋ねられると思います
その説明が根拠のある、納得できるものであれば問題ありません
では、サポートに入った専門家が「見せ金と疑わしき資金」がないか、事前にしっかり見ておく必要がありますね
そのとおりです
もし事前チェックで疑わしき資金があった場合、創業者に詳しくヒアリングし、ちゃんとした理由があるなら金融機関に対し明確な回答ができるよう練習しておきましょう
もし「見せ金」とみなされて審査が通らなかったら?
審査を左右するとなると、事前に対策しないわけにはいきませんね…自己資金と見せ金について、キドからも少し質問してみました。
見せ金と判断されたとして、それが原因で融資が通らなかった場合、金融機関は「見せ金が原因」だと教えてくれるんですか?
それはない。ましてや創業者が聞いてないのに、金融機関から教えてくれることはないで
では、創業者から「謝絶の理由を教えてください」と聞いた場合、どのように返答されるでしょうか
「自己資金が少ないからです」やね
ああ~!なるほど…
そもそも自己資金としてみなしてないから、たしかにそのとおりですね
もしくは「希望融資額と自己資金のバランスがあわないからです」って言い方もあるね
なんにせよ、見せ金と疑われるような入金が6か月以内にある場合、事前にその説明ができるように準備せなあかんってことやわ
今回は専門家からの自己資金の定義に関する質問でしたが、創業者が思っている自己資金の定義も、金融機関のそれとは違うことが少なくないようです。当の私も、この記事を書くまでなんとなくの理解でした(専門家ではありませんが…)
だからこそ、金融機関と創業者の間に認識違いが起きないようサポートできる専門家は、両者から特に重宝されるようです。
そんな、金融機関と創業者から重宝される専門家になるためのヒントが得られるセミナー動画を、ネクストフェイズでは提供しています。
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